『小五教育技術2017.4』(小学館)に、追手門学院小学校講師の多賀一郎氏が「思春期の子どもの心を捉える指導の極意」を書かれています。
思春期とは、子どもから大人へ変わっていく途中の時期だと考えています。
思春期に入ってくると、体の変化が起こってきます。体が変化するというのは、すごく不安なものです。
身長だけでなく、ありとあらゆる体の部分が成長を始めるのです。体がざわざわと動めいているようなものですから、落ち着かないでしょうね。
すでに50才を過ぎている私としては、自分の思春期のときの心持ちは覚えていません。
ゆえに、このように知識として手に入れるしかないのです。
多賀氏が書くように、思春期は大人へなるために起こるものです。
ある意味、それは喜ばしいことなのです。
この原稿で、「ピア・プレッシャー」という言葉も知りました。
「仲間たちから自分がどう見られているかが、気になる」わけです。
これも他を意識することですから、成長の一つなのです。
思春期を通して、自立しようともがく子どもたちに、私たち高学年の教師は、適切に対応していけるよう精進しなければいけません。
見守る・聴く・明確なメッセージが大切だと、多賀氏は書いています。
(2017.3.25)