抽出することで焦点化せよ

 鈴木健二『道徳授業づくり 上達の10の技法』(2008.4日本標準)の上達の技法⑦は、「資料を抽出し、精選せよ。」である。

 抽出するときの主な視点としては、次のようなものがある。
「A 写真  B 図  C データ  D イラスト  E 言葉  F その他」
 新聞記事などをそのまま印刷して配付している授業を見かけることがある。そうすることが効果的な場合もあるだろうが、多くは失敗している。
「情報が多すぎて、授業の視点が定まらない」 
のである。
 写真一枚でもかなりの情報を含んでいる。これに見出しや記事や図などが加わったら、一度には処理しきれない。子どもにとっても、興味をもつ部分がバラバラであり、発問や指示をされても、それ以外のことに注意が向いていたりする。

 焦点化することで、子どもたちの処理の負荷を取り除くことができます。さらに、授業のねらいに迫らせるためには、子どもたちに見せたいものだけを見せることが必要なのです。
 iPadやデジタル教科書を使うと、見せたい箇所だけを拡大して、子どもたちに提示することができます。
 教科書を抽出して提示することは、全ての授業で応用できるのです。

(2017.5.3)