自立を見据えた授業づくり

「自立を見据えた授業づくり」を考える上で、「自立を見据えない授業」とは、どんな授業かを考えてみます。

1)一問一答の授業。自分が答えなくても誰かが答えられればいい。人任せになる。
2)自由度が少ない授業。教師がのぞむような答えしか言えない授業。
3)指示されたことに従うだけでいい授業。いわゆる指示待ち人間を育てる。
4)当たり前の答えしか出てこない授業。
5)答えが1つしか出てこない授業。その理由を考える必要もない。
6)賢い子中心の授業。多数派が正解し、学力の高い子が正解する。

 では、「自立につながる授業」とは、どんな授業なのでしょうか。

1)一問多答の授業。他の人が思いつかない答えを出そうと考える。
2)自由度の多い授業。教師からは出てこないような答えがお互いを刺激する。
3)「先生は次に何を聞くと思いますか」と問われ、想定できる。授業展開の把握。
4)意外性のある答えが出てくる授業。
5)答えを選んで決めて、理由も考える発問の授業。
6)逆転現象が起こる授業。少数派が正解だったり、学力の低い子が正解する。

 マルチ発問やセレクト発問は、自立につながる発問なのです。
 人には多様性が求められ、そして決断も常に求められるからです。 

(2017.5.14)