インプットがあるからアウトプットがある

 矢部輝夫『奇跡の職場~新幹線清掃チームの“働く誇り”~』(2013.12あさ出版)から、インプットとアウトプットの大切さを見つけました。

私は「スタッフに対するおもてなし」こそが経営者の仕事なのではないだろうかと考えています。なぜなら人間は、自分がされて気持ちよかった、うれしかったことはほかの人にもしてあげたくなるものだから。つまり、日々の仕事の努力を正当に評価され、「大切にしてもらえた」、という感覚を持つことができれば、それは自然に「お客様をおもてなししたい」という気持ちにつながっていくわけです。

 正当な評価を受けた社員が、自分が受けたことをお客に返していくのです。
 大切にされた(インプット)ことで、お客様を大切にする(アウトプット)につながるわけです。

 スタッフに生き生きと働いてもらう、そして成果を出してもらうために大切なことはいくつかありますが、なかでも特に意識したのは、、スタッフの定言や提案に対して「NOと言わない」ことでした。

 例え無理そうな提案でも、まずは提案したことを評価し、その提案を実現するために何をすればいいかを一緒に考えていくのです。
 スタッフの提案がインプットであり、そのインプットを受け入れ、アウトプットしようと努力していくわけです。

(2017.5.28)