『総合教育技術2017年7月号』(小学館)に、菊池省三氏が「「叱る」基準を子どもたちに明確に示すことが必要」という原稿を書かれていました。
「みんなはほめられたら嬉しいでしょう。もっと正しいことをしようという気持ちになるでしょう。ほめられるのと同じように、自分にとってプラスになるのは『叱られる』『怒られる』のどちらですか?」と尋ねると、子どもたちは「叱られる」と答えます。「そうですね。叱られると正しい考え方や行動をとることができます。どちらも自分の成長に役立つのですね」と説明します。
「叱られること」が成長のプラスになることを教えてるわけです。こういうためには、教師自身が、その子を成長させるために叱っているという自覚が必要かもしれません。菊池氏は、「正しい叱られ方」の5つのステップも紹介しています。
①受容…叱られるということは、自分の行った間違いを指摘されていることであると受け入れること。
②反省…「悪いことをしてしまった。よくない行為だった」と素直に認めること。
③謝罪…自分の非を認めて、反省したことを言葉にして表すこと。
④改善…同じ過ちを行わないように、次からどうすべきかを決め、実行すること。
⑤感謝…自分の成長のために叱ってもらえてありがたいと思うこと。
まずは受容の体制を築くことが大切なのでしょうね。
(2017.6.16)