常任委員会の後の喫茶店で、久保先生から聴いた話が印象的でした。
やるべきことだけを示して、方法はまかせる。
学校全体で計算力をつけたいとします。計算力をつけるための方法を伝えたとしても、それを真似してくれる先生は、ほとんどいないでしょう。
毎月、もしくは、隔月で、実態テストをするのです。
テストの結果は、分布図にすると、学力低位の子が伸びているかどうかが一目で分かります。
計算力の実態を調べるのは、前学年までのものとします。
同じタイプの実態テストをくり返し実施すれば、その教師が計算力を高めるための手立てを打ったかどうかは分かります。
これは山登りで、頂上に登った写真を撮るのに似ています。
どんな登り方をしたかは問わないのです。楽してロープウェイを使う人もいるでしょうし、一合目から歩いて登る人もいるでしょう。
計算力をつけるのも、効率のわるい方法でくり返すこともできれば、ポイントをおさえて教えて身につけさせることもできるでしょう。
過程を問えば、日々の行動をがんじがらめにされるようなものです。逆にいえば、結果が伴わなければ、どんな過程も意味をなさなくなるともいえるのです。
(2017.7.1)