加法混色・減法混色と授業

 昨日、河田孝文ハイスタンダードセミナーがありました。
 その中で、河田先生が伊藤若冲の授業をされました。
 授業の導入は、図工の色彩に関するお話からでした。

1)紫色は、赤と青を混ぜて作る。
2)暗い紫色と明るい紫色がある。
3)暗い紫色は、赤と青をそのまま混ぜる。加法混色という。
4)明るい紫色は、赤と青を混ぜない。点描する。脳が混色する。減法混色。

 加法混色・減法混色という言葉を初めて知りました。
 少しネットで調べると、加法混色で三原色を混ぜると黒色になります。
 逆に、減法混色で三原色の光を合わせると白色になります。色が減っていて、最終的に白色(白色光)になるから、減法混色というのでしょう。
ふと、授業にも、加法的授業と減法的授業があるのではないでしょうか。
 教えるべきことを子どもに教えこむのが加法的授業とするならば、マルチ発問や集合知の授業のように、子どもたちの持っている情報をすりあわせ、教えるべきことを減らしていくのを減法的授業といえないでしょうか。
 教師が教えるべきことを極力減らしていく、という発想で、日々の授業を展開していくと、教師は楽で、子どもたちには力がつくのかもしれません。

(2017.7.9)