問いの文を作らせる

 なかがわ しろう「ビーバーの大工事」は、『新しい国語二下』(平成27年度、東京書籍)に載っている説明文です。
 説明文では、問いの文と答えの文を見つけさせることが多いです。
 でも、この「ビーバーの大工事」には、問いの文がありません。

 ここは、北アメリカ。大きな森の中の川のほとりです。
 ビーバーが、木のみきをかじっています。

 この説明文の出だしです。2文目から、問いの文を作らせると良さそうです。
「なぜ、ビーバーは、木のみきをかじっているのでしょうか。」
(ダムを作るため。)
「ビーバーは、どのように木のみきをかじっているのでしょうか。」
(すごいはやさでかじっている。)
(上あごの歯を木のみきに当ててささえにし、下あごのするどい歯で、ぐいぐいとかじっている。)
 というように、問いの文を作らせ、それに対応する答えの文を文中の言葉を使って作らせるのです。
 教科書にも、「「ビーバーの大工事」をもとに、「もんだい」と「こたえ」を作る。」と書いてあります。この説明文だからこそでしょう。

(2017.7.25)