主語の後の「は」と「が」

『Associe2017.10』に、「読みやすい文章の基本ルール9」が載っていました。

1)一文に入れる要素は1つに絞る   2)読者が読みやすいところで読点を打つ
3)こそあど言葉や接続詞を多用しない 4)主語と述語を近づける
5)~的、~化、~性は言葉を曖昧にする  6)修飾語と被修飾語は近づける
7)述語にかかる品詞を揃える       8)重ね言葉に気をつける
9)主語の後につく助詞は、伝えたいポイントで変わる

 主語や述語に関係するものが3つもあります。
 その中の「主語の後につく助詞は、伝えたいポイントで変わる」が面白いです。

①Aさんは、新規事業部の課長になった
②Aさんが、新規事業部の課長になった

 例示されていたこの2文の違いが分かりますか。「~は」「~が」で、伝えたいポイントが変わるというのです。
「~は」だと、「既知情報+は+未知情報」となり、
「~が」だと、「未知情報+が+既知情報」となるのです。
 これは、前にどんな問いかけがあったかを考えると分かりやすそうです。
 ①なら「Aさんは、何になったの?」で、②なら「新規事業部の課長になったのは誰?」と問えそうです。

(2017.9.24)