敬語の授業展開

『国語五 銀河』の「敬語」を元に、PowerPointのコンテンツを作りました。

1)「男の子が何か言ってます。読んで。」 ・少し待ってね。
2)「待ってほしいと、誰に言っているのですか。」 ・友だち。
3)「同じ男の子です。読んで。」 ・少しお待ちください。
4)「待ってほしいと、誰に言っているのですか。」 ・大人。 ・お客。
5)「どちらも待ってほしいのは同じなのに、なぜ言い方が違うのでしょうか。」
 ・相手がちがうから。 ・大人には敬語を使わないといけないから。
6)「わたしたちは、聞き手や、会話の中に出てくる人などに対して敬意を表すために、必要に応じてていねいな言葉づかいをします。これを、敬語といいます。」
7)「どちらが敬語ですか。」 ・少しお待ちください。
8)「相手や話題になっている人をうやまう気持ちを表すときは、「尊敬語」を使います。」
9)「特別な言葉を使った言い方。いる・来る・行くは、いらっしゃると言います。
言うは、おっしゃる。くれるは、くださると言います。」
10)【板書】先生が教室にいる。
11)「尊敬語を使います。直す言葉はどれですか。」 ・いる。
12)「どうなりますか。」 ・先生が教室にいらっしゃる。
13)【板書】①お客様が家に来る。 ②校長先生が、「えらいね。」と言う。
     ③社長が手紙をくれた。
14)「直す言葉は、どれですか。」 ・①来る ②言う ③くれた
15)「尊敬語に直しなさい。」 ・①いらっしゃる ②おっしゃる ③くださった
16)「自分や身内の者の動作をけんそんして言うことで、その動作を受ける人への敬意を表すときは、「けんじょう語」を使います。」
17)「特別な言葉を使った言い方。行く・たずねる・聞くは、うかがう。食べる・もらうは、いただくと言います。」
18)【板書】④ぼくは先生の家に行く。
  ⑤校長先生に、「お元気ですか。」と聞いた。 ⑥社長から賞金をもらった。
19)「直す言葉は、どれですか。」 ・④行く ⑤聞いた ⑥もらった
20)「けんじょう語に直しなさい。」 ・④うかがう ⑤うかがった ⑥いただいた
21)「①~③は、何と言いましたか。」 ・尊敬語。
22)「④~⑥は、何と言いましたか。」 ・けんじょう語。
23)「尊敬語とけんじょう語は、何が違いますか。」 ・言い方がちがう。
24)「尊敬語の主語を見ていきましょう。①~③の主語は何ですか。」
  ・①お客様が ②校長先生が ③社長が
25)「①~③は、どんな主語ですか。」 ・大人。 ・目上。
26)「尊敬語は、大人や目上の人が主語のときに使います。」
27)「けんじょう語、④~⑥の主語は何ですか。」
 ・④ぼくは ⑤?(自分) ⑥?(自分)
28)「④~⑥は、どんな主語ですか。」 ・自分。
29)「けんじょう語は、自分や身内が主語のときに使います。」
30)「教科書の問題を尊敬語かけんじょう語に直しましょう。」
31)(教科書問題)・先生は、今、職員室にいる。
 ・校長先生にききたいことがあります。
 ・となりの山田さんに、おかしをもらった。
32)「敬語には尊敬語とけんじょう語以外に、もう一種類あります。でも簡単です。」
33)「あまり親しくない人や大勢の人に対して話したり書いたりするときは、「です」「ます」や、「ございます」などの言葉を使います。これらを、「ていねい語」といいます。相手(聞き手や読み手)に対する敬意を表します。」

 教科書は、情報がぎっしりと詰まりすぎです。
 PowerPointでコンテンツを作ると、情報を小出しにすることができます。
「ていねい語」は、普段から使うことも多いので、難しくありません。それゆえ、最後にさらっと紹介する程度にとどめました。
 今回の授業のポイントは、尊敬語と謙譲語の主語の違いです。
 尊敬語なら、主語は敬意を表す対象です。謙譲語なら、主語は自分もしくは身内となるのです。

(2017.10.12)