プログラミング教育の位置づけ

『総合教育技術2017.11』(小学館)の堀田龍也「学校リーダーのための間違えないICT」の連載第18回は「有意義なプログラミング体験のために」です。

 小学校でのプログラミング教育は、端的に言えば、中学校でのプログラミング教育に備えるための体験です。最低限やらなければならないところとして、学習指導要領では、5年生の算数と6年生の理科、そして総合的な学習の時間に例示されました。

「プログラミングができるようになる」ことを目指しているわけではないのです。 要するに、体験させればいいのです。簡単といえば、簡単です。
 堀田氏は第13回の連載で次のことも書いています。

 理科はエネルギーを前に出して、その延長にプログラミング教育を位置づけています。「風で動く、ゴムで動く、電気で動く、プログラムで動く」という流れで構成されています。これはSTEM(Science,Technology,Engineering and Mathematics)教育の考え方を反映したものと言えそうです。

 風・ゴム・電気とプログラムでは、カテゴリーが違うのではないでしょうか。
 風・ゴム・電気が動力なら、プログラムは制御・命令です。
 結局、プログラムも電気という動力がないと動かないわけです。
 人間で言えば、動力が筋肉で、それを脳が制御・命令するのでしょう。

(2017.10.23)