投票所に行かない層の末路

『PRESIDENT 2017.12.4』の「橋本徹通信Vol.39」に、「白票でもいい。若者は政治家にプレッシャーをかけろ」という主張が載っていました。

 投票したい候補者がいなければ、白票でもいいんだ。有権者は政治家に対して目に見える形で意思表示をする必要がある。棄権票には政治家に対して何のプレッシャーにもならない。棄権者は投票所に足を運ばない者と政治家は認識して、棄権数を自分の視野から外してしまう。

 例えば、若者の多くが投票所に行かず棄権すると、政治家は若者を視野から外し、若者以外のための政策を打ち出し、実行していくことになるのです。
 逆に、高齢者は数も多く、多少体調が悪くても天気が悪くても、投票しに行く人が多いです。そうなると、政治家は高齢者向きの政策をせざる得ないわけです。

 ところが白票だと、その白票はいざとなれば敵方に移るかもしれない票として政治家はカウントせざるをえなくなる。もし先ほどの例で、棄権した40%の人たちが白票を入れれば政治家はその白票の行方を気にせざるをえず、特定団体の利益を追求する現在の政治活動を見直さざるをえなくなる。

 白票は、わざわざ(←妥当ではない表現だが)投票所に行った人たちの票です。
 投票所に行かない人とは、天と地ほどの違いがあるのです。
 それは、行動する人と何もしない人の差といってもいいでしょう。

(2017.11.15)