来週の金曜日に全校参観があり、2時間目の5年4組の理科授業が参観となります。
進度的には、水を温めてミョウバンをとかす実験です。
ただ、実験しているところだけを参観しても保護者は面白くないでしょう。
さらに、水を温める実験は、失敗もしやすいです。(90℃のお湯を水で薄めて、40℃や60℃の水を作らせています。)
そこで、話し合いと実験の両方を見せられる展開を投げこみます。
1)以前の実験で集めておいた飽和食塩水を提示する。
2)「この中に、砂糖を入れるととけるでしょうか。」
3)とけない・とける( g)…1gがとけないきらないときは「とけない」とする。
4)予想を選ばせ、理由を書かせ、同じ予想同士で話し合わせてから、指名なし発表。
5)質問、反対の後、予想変更を聞いてから実験。
6)砂糖は1gずつ測らせてからとかさせていく。(食塩水はだいたい50mL)
この飽和食塩水に砂糖を溶かせる実験を以前、伴先生がやっていました。
確か溶けるはずですが、何g溶けるかは知りません。
参観にそなえて、他のクラスでもこの実験をやっておくといいかもしれません。
(その結果が他のクラスから漏れることも考慮するとどうするか考えものです。)
(2017.11.17)
以前(11/17)の考現学で書いた5年理科の参観授業が今日となります。
このクラスだけ、今日の授業に向けて、「水50mLに砂糖40gはとけきるか」の実験をしています。
砂糖40gは、見た目、結構な量があります。
なぜ40gかというと、班の構成人数が4人なので、1人10gずつ電子てんびん(もしくは上皿てんびん)で測ってから溶かす実験ができるからです。
何gまでとけるかを問わないのは、砂糖の使う量が多すぎるからです。
この砂糖をとかす実験は、他のクラスではやりません。
常温の水によくとける食塩と、あまりとけないミョウバンだけでも、そうとうな量を使います。
(水50mLで食塩は約18g、ミョウバンは約4g。)
ちなみに、水50mLに砂糖40gは、見事とけきるのでした。
この砂糖をとかす実験が、今日の「飽和食塩水に砂糖がとけるか」を考える土台の一つになると思うのです。
前の考現学では、砂糖1gずつとかさせる予定でしたが、2gずつに変えます。
飽和食塩水という言葉は難しいので、「食塩がもうとけない食塩水」とします。
「食塩がもうとけない食塩水に、さとうはとけるか。」です。
話し合いの時間をうまくコントロールして、何とか1時間におさめたいです。
(2017.11.24)
「食塩がもうとけない食塩水に、さとうはとけるか。」の子どもたちの予想は、とけるが13人、とけないが17人でした。
理由を書かせ、同じ理由の子同士で相談する時間(2分間)をとってから、指名なし発表をさせていきました。(約20分間)
とけない理由の多くは、「食塩がもうとけないから。」や「水の中は食塩でいっぱいだから。」などです。
とける理由の多くは、「砂糖はよくとけるから。」や「前の実験で40gもとけたから。」などです。
発表の後、2つの意見を採り上げました。とけない理由の中の「食塩と砂糖では性質がちがうけど、」と、とける理由の「別腹だから。」という意見です。
この後、残り10分間で実験。
交代で、2gずつ測らせてとかせていきました。早い班で、8gまでとかせることができていました。
要するに、「とける」が正解です。
担任の先生も支援の先生も、とけることが意外だったそうです。
発表の後、参観の保護者に予想を聞こうと思ってたのですが、忘れてました。
1時間ででき、話し合いと実験があり、意外性があるので、参観に最適でした。
(2017.11.25)
5年理科「物のとけ方」はテストまで終わっています。新単元は新年になってから始めたいので、残り1時間で発展問題をしました。
1つのクラスで参観でした「とけきった食塩水にさとうはとけるか。」の問題を予想させ、理由を書かせ、指名なし発表で全員発表させて、実験をしました。 参観の板書を見てみると、発問は「食塩がもうとけない食塩水にさとうはとけるのか。」になっていました。
その時の予想は、とけるが13人、とけないが17人でした。
昨日、別のクラスでは、とけるが25人、とけないが4人。もう一つのクラスでは、とけるが18人、とけないが11人でした。
発問を変えた違いか、単元全部を終えたからの違いか、参観のクラスとでは予想が大きく違います。
とけるが圧倒的に多かったので、とけるをさらに「少し」か「たくさん」に分けて予想させました。「少し」というのは薬さじの小さじ1杯です。「たくさん」は50mLビーカーに3分の1ほど入った砂糖全部です。
そうすると、とけるが25人は、少しが19人、たくさんが6人。とけるが18人は、少しが10人、たくさんが8人。
結果としては、少数派のたくさんとけるが予想的中となったのです。
(2017.12.20)