感覚的に使うことからの脱却

 蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語2』(2010.2メディアファクトリー)に、次の会話が出てきます。

先生「牛乳はよく飲みますか?」
生徒「はい、たまたま飲みます。」

 この会話のおかしい所を見つけさせます。「たまたま」飲むということがおかしいと、多くの子は感覚的に気付くでしょう。
 でも、感覚的におかしさを気付くだけでは、外国人になぜ「たまたま」がダメで、「たまに」が正しいかは教えられません。
 「たまたま」は「偶然」という意味であり、「たまに」は「時々」という意味であることを話せないといけないのです。

 あれ?「時々」と「たまに」は違う?

という素朴な疑問に対しても答えられると、国語(日本語文法)を使いこなしているといってもいいでしょう。
 右のような、頻度の割合みたいなものがあるのです。

(2017.11.21)