電気学習の系統表

『新しい理科6 教師用指導書』(東京書籍)の「10電気と私たちのくらし」に、3年から6年までの系統表が載っています。

【3年】電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があること。
    電気を通す物と通さない物があること。
【4年】乾電池の数やつなぎ方を変えると、豆電球の明るさやモーターの回り方が変わること。
    光電池を使ってモーターを回すことができること。
【5年】電流の流れているコイルは、鉄心を磁化する働きがあり、電流の向きが変わると、電磁石の極が変わること。
    電磁石の強さは、電流の強さや導線の巻数によって変わること。
【6年】電気は、つくりだしたり蓄えたりすることができること。
    電気は、光、音、熱などに変えることができること。
    電熱線の発熱は、その太さによって変わること。
    身の回りには、電気の性質や働きを利用した道具があること。

 4年の乾電池の数やつなぎ方を変えることは、今回の手回し発電機やコンデンサーの数や回し方を変えることに通じます。
 5年の電磁石では、電流を流すと電磁石になるわけです。
 ここで、モーターの中が電磁石になっていることを扱っておけば、電磁石を回すことで電気を生み出すことにつながります。
 ただ、電磁石の力によって電気が生まれることを現在、小学校では扱っていません。(昔は、扱ってたように思います。)
 今回、最初に電気を起こすときに、モーターを回すことで電気を作ってます。
 でも、なぜ、モーターを回すと電気が作れるかまでは扱ってません。
 系統表の6年で「電気は、光、音、熱などに変えることができること。」とありますが、光・音・熱以外に動力を入れるべきでしょう。
 扇風機にしても新幹線にしても、電気の力のエネルギーに変えてるのですから。
 人類の歴史の中で、電気を利用できるようになって、生活は大きく変わりました。(火を利用するようになったことと似ています。)
 この単元では、まずは電気のありがたみを再認識させたいです。
 電気は、エネルギーの一種です。
 人類は、このエネルギーを確保するために、戦争さえ行ってきたのです。
 現代でも、石油や天然ガスなどの資源を持っている国は、国際上優位な立場となることができます。
 資源の乏しい日本は、エネルギーの利用について、もっと学ぶ必要があるのです。なぜなら、多くのエネルギー資源を輸入に頼っているのですから。
 今回、系統表から派生して、とりとめのないことを書きました。

(2017.11.28)