「運の良くなる生き方」は、一日一善することだ、というのは何となく納得します。でも、それだけでは当たり前すぎて、授業としては浅すぎます。
そもそも、運の良し悪しを考えるべきなのでしょうか。
おみくじを引いて、大吉が出れば喜び、大凶が出れば落ち込むようなものです。
おみくじを引こうが引くまいが、自分のすべきことは何も変わりません。
日々、やるべきことをたんたんと(または意気高く)やっていくだけです。
例えば、宿泊行事で雨にあい、運が悪かった、と嘆きます。
でも、それは仕方がないことともいえます。
運が良くなれば、それでいいのだろうか。
運を天に任すといっても、それは、人事を尽くして天命を待つわけです。
となると、運を良くすることよりも、人事を尽くす大切さをこそ、扱うべきではないかとも思えるのです。
ただ、運を良くなる生き方だとして、人のために一日一善をする人が増える。 その方が、社会全体がよくなるのも確かです。
個人的には、運なんかに頼るな、自分で努力しろと言いたいのです。でも、運を気にして一日一善をしている人たちがいるのも、事実です。
個人に求めることと、社会全体で求められることがちがってくるのでしょうね。
(2018.1.14)