運の良くなる生き方

 模索しながらも、とりあえずの授業プランを書いてみます。

1)招き猫やパワーストーンなどの開運グッズを提示する。
2)「開運グッズで運が良くなると思う人?思わない人?」挙手で確認する。
3)(思わないで挙手した子を1人指名する)「運試しをしてもらいます。」
4)10枚のカードの中から1枚選んでもらう。その1枚は「はずれ」で、残り9枚は「あたり」になる。
5)「では、開運グッズの犬のハンカチを10秒間見つめてください。」
6)10枚のカードの中から1枚選んでもらう。その1枚は「あたり」で、残り9枚は「はずれ」になる。
7)「この開運グッズで運が良くなると思う人?思わない人?」挙手で確認する。
8)どこを選んでも当たりになるようにPowerPointで作ってることを教える。
9)「1万人の人生を見た弁護士の書いた本に、『運の良くなる生き方』があります。」
10)「どんなことをすれば、運が良くなるのかを思いつきでいいから書いてごらん。」
11)数分後、列指名や挙手指名で発表させていく。
12)「この本の帯には、「(  )をやめ、(   )すれば、運が開ける」と書いてあります。まず、何をやめたらいいのでしょうか。」列指名や挙手発表。
13)「争い」をやめるであることを提示する。
14)「いろんな争いがあります。例えば、けんかです。口げんかもあります。」
15)「けんかが発展して、裁判をするときもあります。」
16)「西中さんは弁護士として、多くの裁判を見てきました。裁判に勝った方も負けた方も、運の悪いことが起こったそうです。」
17)「争いをやめて、どんなことをすれば運が良くなるでしょうか。」発表。
18)「人の役に立つこと」であることを提示する。
19)「「人の役に立つこと」って、どんなことですか。」発表。
20)(一日一善のビデオを流す。)
21)「争いをやめ、人の役に立つことをすれば、誰かが喜び運が開けるそうです。」
22)「誰が喜ぶのでしょうか。」発表。
23)「神さま」であることを提示する。
24)「信じるか信じないかは、みなさんが決めるといいでしょう。」
25)「ところで、スーパーで食べ物を買うとき、どんなことに気をつけますか。」
26)「この本を推薦しているイエローハットの鍵山秀三郎氏は、賞味期限ぎりぎりの食べ物を選ぶようにするそうです。なぜでしょう。」発表。
27)「賞味期限が切れた食品は、捨てることになります。すると、店は損をします。そのため、食品の値段が上がる場合だって、あるからです。」

 この後、これまでの学習をひっくり返すような展開となります。その展開をすべきかどうかは、少し迷っていますが。

(2018.1.15)

「運の良くする生き方」を少しゆさぶります。

28)「運の良くなる生き方をしてみたい人?」
29)「でも、運を良くするために、争いをやめたり、人の役に立つことをするのでしょうか。」
30)末次由紀『ちはやふる 27』(2015.4講談社)の巻末4コマを紹介する。
31)【板書】定言命法
32)「定言命法は、ドイツの哲学者カントが示した考え方です。」
33)【板書】~から…する。
34)    …べきだから、…する。
35)「運が良くなるから人の役立つことをするのではなく、人の役立つことをすべきだから人の役立つことをする、というのが定言命法です。」
36)「どんな生き方をするかは、みなさん自身で決めてください。」

 人間は神さまではないですから、定言命法だけでは生きていけないような気もします。まあ、もともと神さま(特にギリシャ神話の神さま)も、結構、我欲のかたまりみたいなものですが。
「運の良くする生き方」をなるほどと思いつつ、これも開運グッズと変わらないような気もしているのです。

(2018.1.16)