第1講座を組み立てる

 第1講座「学級を安定化させる国語授業の組み立て方」の講座の流れから、考えていきます。
 まず、どの講座から考えていくかを考えていました。
 最終講座から考えてもいいし、自分が今担当している理科から考えてもいいし、めったに話すことのない行事から考えてもいいのです。
 でも、第1講座から考えることにしました。その理由は、3つあります。
 1つ目は、一番長く話す講座だからです。
 第2講座20分、第3講座20分、第4講座30分で、第1講座だけ45分です。
 2つ目は、一番やりたい講座だからです。
 とにかく国語が一番好きなのです。教えたい教科、№1なのです。
 さらに、小学校の授業の中で一番大切なのは、国語だと考えています。
 そして3つ目は、第1講座だからです。
 この講座が終わって「いまいちだった」と参加者や私が思えば、それが残りの講座まで尾を引いてしまうからです。
 逆に、この講座がうまくいけば、後の講座は、その勢いで乗り切ることができそうな気もします。
 以上3つの理由から、第1講座の流れから考えていくことにしました。

【講座1 学級を安定化させる国語授業の組み立て方】の流れ
1)(あや取りAを提示)何の遊びですか。
2)あやを漢字で書けますか。机の上に指で書いてみてください。
3)今、机の上に書いた人?ノートや資料などの机以外の上で書いた人?
4)国語は、言葉を大事にする教科です。それは教師自身が自分の発する言葉にも注意しておかなければなりません。
5)(「綾」を提示。)綾って、どんな意味ですか。
6)(綾織物の画像を提示)綾とは、絹織物の名です。(漢辞海の「綾」を提示)
7)あや取りと何の関係が?
8)「あや」には、日本語の用法として「斜めに交わる線の作る模様」という意味もあるのです。
9)(あや取りAを提示)これ、何の形に見えますか。
10)(あや取りBを提示)では、これは何の形に見えますか。
11)これが「かもめ」に見えたり、「ログハウス」に見えたりする人もいるそうです。
12)かもめを見たことのない人がかもめに見えたりはしません。
13)物事を考えるときも、多くの言葉、それも美しい言葉を多く知っていることで、豊かな考えが生まれると言われています。言葉を大切にする国語の授業こそが、学級を安定化させることに必要だと、私は考えています。

 ここまでが導入です。ここから、教材文を扱った授業へと入ります。

(2018.2.4)