普段の授業を見せる

 学校に熱心な若い講師の先生がいます。(ちなみに男性です。)
 教育書も自分で買って読んで勉強しています。
「今日1時間目、見に行っていいですか。」
と声がかかったので、当然、OKします。
 木曜日は児童集会があり、1時間目が始まるのが10分程度遅れます。
 私は放送委員担当なので、放送委員が撤収するのをつきあい、教室に行くと、その先生がすでに待っていました。
「今日は、○○先生が授業を見に来られました。」
と、紹介し、
「名文音読用意。日直、朝の挨拶。」
 挨拶後、名文音読の「偶成・春望・春暁・枕草子」を読ませました。
 着席後、平安時代関係のフラッシュカードをしました。(今朝、作成。偶然。)
その後、平安時代に生まれるとしたら、貴族か農民になりたいかの指名なし発表から社会の授業を開始。
 発言がとぎれたところで、発表してない子を言わせて、質問・反対意見を聞いて、終了。机をなおさせて、パソコン画面を投影し、十二単を着た女性の写真を見せます。
「この写真を見て、何か気付いたことが言える人?」
「顔が白い。」
「なぜ、顔が白いのでしょうか。」
 いろいろ言わせた後、当時は照明機器がなく、暗い。白くするとよく見えるようになるから、ということを話しました。
「扇は何のために持っているのでしょう。」これは列指名。
「あおぐため。」「位の高さを表す。」「見栄えをよくするため。」
 参観の先生にも聞きました。
「和歌を書いたりするためじゃないですか。」
 下敷き代わりなわけです。いい発想をしてます。
「正解はありませんでした。」
 面白いを見ないためにあるのです。笑ってしまうと、顔に塗ったおしろいがパラパラと割れてはがれてしまうからです。手が袖に入らないようにするため、という説もあります。
 次に、樋箱の写真を何のために使うか発表させました。これは小便用です。
 大便用の樋箱はすぐに分かりました。
 最後に、貴族の平均寿命を男女別に紹介。男32歳。
 女性は男性より平均寿命が上か下かを予想させて27歳を示しました。
 再び、貴族と農民どちらがいいかを聞いて、終了。百人一首をしました。

(2011.6.2)