雪舟と室町文化

 金閣と銀閣を対比させた授業の次です。
 最初に、NHK『にんげん日本史』の「雪舟」のビデオを見せました。
 ノート半分に、分かったこと・気付いたこと・思ったことを箇条書きするように言っておきました。
 ビデオが終わってから、数が1個、2個の子を最初に1つずつ発表させ、園の後、指名なし発表をしました。6月の終わりごろになって、自ら発言する子が半数をこえるようになってきました。
 2回以上発言した子には、ノートに赤でAAAを書かせました。それから、
「発表の中で、重要な事件の名前を言ってた人がいましたね。誰か分かりますか。」と、聞きました。こう聞くと、たいてい誰かが聞いています。
 ある子が、「中国から帰ってきたら京都では「応仁の乱」がおこっていた。」と発表したのでした。
 応仁の乱について、少し説明をしてから、次の展開へうつりました。
   道 と板書、~道とつくものをノートに書かせました。
 書道・柔道・茶道・剣道・国道・北海道・華道・車道・合気道・歩道などが出されました。
 私は、書道・柔道・茶道・剣道・華道・合気道だけを板書。
「この中で、室町時代から始まったのは、どれでしょう。」
と問いました。
 正解は、書道・茶道・華道です。
 そのほか、室町時代の和室のある書院造りなども全国に広がりました。
「室町時代の文化が全国に広がったのはなぜでしょうか。」
 積極的に広めたか、それ以外かで、手を挙げさせました。
(ここの展開は、森竹先生の実践の追試です。)
 この問題を読み解く答えが、木下さんが発言した「応仁の乱」なのです。
 応仁の乱で京都が争いに巻き込まれ、そこから逃げた貴族たちが、室町文化を地方に広めたわけです。
 雪舟と、室町文化の伝播について、つなげることは考えてませんでした。事前に、どんな内容のビデオかも確認してなかったぐらいでしたから。ただ、子どもの発言から「応仁の乱」が出たので、「これはつなげてみよう」と思ったのです。
 でも、指名なし発言でたくさん発言させてるので、意識すれば、次の展開とつなげれそうな発言を見つけることは、それほど難しくないかもしれません。

【今日学んだこと】
・今日学んだことは、雪舟についてです。雪舟はなみだでねずみの絵を書いたりするところがすごいと思った。それに雪舟の水墨画が中国にみとめられてよかったねと思いました。雪舟は、京都に帰ると戦乱があってたいへんなのにそれにかまわず水墨画を書いていたことがほんとうにすごいと思いました。書道っていいですねー。

(2011.6.24)