起承転結と要約

「世界でいちばんやかましい音」を起承転結に分けそれぞれを要約してみます。

【起】初め~P.42 L.12
  もう、ずいぶん昔のことです。 ~ と、王子様は思いました。
(要約)世界でいちばんやかましい音が聞きたい王子様。
【承】P.42 L.13~P.46 L.12
  さて、あと一月半もすると王子様の誕生日が来るというある日、
 ~と、さけぶことになっていました。
(要約)全世界の人が同じ時刻にいっせいにさけぶことになった王子様の誕生日。
【転】P.46 L.13~P.51 L.5
ある日のことでした。 ~ こそこそと家に帰りかけました。
(要約)全世界の人がさけばずに、いっせいに耳をすました王子様の誕生日。
【結】P.51 L.6~終わり
  ところが、急に、足を止めました。 ~ 世界でいちばん静かな町
(要約)生まれて初めて、静けさと落ち着きを知った王子様。

 起承転結の分け方に異論が出てくると思います。
 ただ、上記のような要約ならば、この起承転結が合うのです。要約の仕方で、起承転結も変わっていくわけです。

(2012.7.8)