まちがえやすい容積の問題

 算数テスト「容積」の次の問題は、ひっかかりやすいです。

 内のりが、たて20cm、横10cm、深さ30cmの入れものがあります。この入れものに水を2L入れると、水の深さは何cmになりますか。

 ひっかりやすいのが、深さ30cmという数字です。
 問題の中にある数字は使わないといけないと、子どもたちは思ってしまいます。
 それゆえ「20×10×30」という式を書いてくるのです。
 2Lを2000㎤に直すのもできます。

 式 20×10×30=6000 6000÷2000=3 答え 3cm

 このように書いてくるが多かったです。

  式 2L=2000㎤ 20×10×□=2000
              □=2000÷(20×10)
              □=10       答え 10cm

 これが正解です。
 深さ30cmは、まったく使わないわけです。
図を描けば、よく分かる問題です。でも、多くの子どもは、数字だけを動かして何とかしようと思ってしまいます。
 これがテストでなく、教科書に載っていれば、良問なのですが。

(2012.7.10)