「走れ」の次のところを授業します。
(あ、もう走れない。)
そのとき、ふいにせなかに、二つの声がかぶさった。
「姉ちゃん、行けっ!」
「のぶよ、行け!」
思わず、ぎゅんと足が出た。
「走れ!そのまんま、走れ!」
おしりが、すわっと軽くなる。次のしゅんかん、体にからみついてたいろんな思いが、するするとほどけていった。
会話文が3つあります。
「1つ目の会話文は、誰が言いましたか。」(けんじ)
「2つ目の会話文は、誰が言いましたか。」(お母ちゃん)
「3つ目の会話文は、誰が言いましたか。」
これは、けんじとお母ちゃんが一緒に言ったと考えられます。この前の場面で、お母ちゃんとけんじがけんか(?)をします。二人の気持ちが離れていることに、のぶよは気を揉んでいたのです。その二人の気持ちが一つになって、自分を応援してるからこそ、体が軽くなったのでしょう。
(2013.7.7)