算数は、今、「時刻と時間」の学習をしている。
教科書の問題をする前の助走として、
「8時から勉強を初めて10分たちました。何時になりますか。」
「午後3時からおやつを50分間食べました。何時になりますか。」
というような問題を出していった。簡単ではあるが、午前や午後をつけなければいけないことや、「午」は「牛」でないことも教えた。
そんな風に、時刻や時間について一斉指導してきても、いざ、教科書の問題をとかしてノートを持ってこさせると、×がいっぱい生まれてしまう。
一斉指導というのは、結局、できる子にしか通じていないのだ。
さて、答えであるが、どこか不完全なものが多い。
例えば、「午前」「午後」のつけ忘れ。時間を聞かれてるのに、「□分間」の間を書き忘れるなど、山ほどである。
そんな時、私はやっぱり向山氏のように、ひたすら×をつける。
「なんで、まちがってんの。」と聞き返す子もいる。
そんな時は、次のようにいう。
「それを考えるのは君たちだ。先生じゃない。」
そう、考えるのは子どもであって、教師ではないのだ。
(1998.7.8)