大きい数の難しさ

「大きい数」のまとめの練習の花①に、次のような4つの問題があります。

花① つぎの数を数字でかきなさい。
 ① 五十六万八千九百六十一
 ② 二百八万七千五百四
 ③ 100万を6こと、10万を3こあわせた数
 ④ 100万より1小さい数            大阪書籍3年上

 ②と④はつまずくな、と予想できました。しかも、これまで、教科書の中になかった問題です。(なかった問題がまとめで出るのもおかしい。)
 そこで、②のために、次のような導入で授業に入りました。
『今から先生が言う数字をノートに書いていきなさい。数字だけで書きます。』
 六→五十六→二百→二百八→六万→五十六万→二百三十四万→二百八万
 数字で書くと、次のようになります。
 6→56→200→208→60000→560000→2340000→2080000
 そして、①をやってから、②。
 しかし、続々まちがえました。
「28754」が一番多く。「208754」や「287504」なども。
 ○をもらった子には、板書させておきました。
 ④の前には、次のような助走をしてみました。
『10より1小さい数は、いくつですか?』
「9。」
『100より1小さい数は、いくつですか?』
「99。」
 以下、1000・10000・100000それぞれの1小さい数を言わせました。それから、④の100万より1小さい数を書かせて持ってこさせました。
 これも、続々、まちがえます。できる子もどんどんまちがえました。
「99万」「990000」「9999999」などなど。
 20人ぐらい間違いが続いたクラスもありました。
 これは、100万を1000000と直すステップが抜けてたせいでしょう。
 花②は、数の線で、860000や1080000を言わせるのが、超むずかしかったです。(これは、3年生では難しすぎだと、思いました。)
 結局、45分の授業で、花③までしか終わらず、花④を残してしまいました。
 3年生の大きい数は、問題数は少ないけれど、1問1問が難しく、サクサク進めません。
 まあ、私の授業が、まだ向山型算数になっていないからでしょう。

(1999.7.5)