まず、ノートに日付と曜日、そして、題名を書かせました。
『桃太郎というのは物語です。では、この「組み合わせことば」は、物語ですか。』
説明文だということを確認して、以前、習った説明文を発表させた。
3年の大阪書籍にある「夜ねむる花」という説明文は、見開き2ページという短い教材なので、問いの文と答えの文を見つける練習をこれでしてみました。
それから、「組み合わせことば」の問いの文を探せたのです。
ただ授業をしながら、このクラスで、問いの文と答えの文を探させるのは、無理がある、と思えてきました。
例えば、段落番号を打つだけでも、正確に打てない子が何人もいました。あとから、答えを言いながら、でもです。
音読も個別に聞くと、小さい声・ぼそぼそ声・不正確読み・つっかえ読みなど、うまくありません。
「組み合わせことば」に最初に出てくる問いの文は、これです。
このなかに、ことばの組み立てから見て、一つだけほかのものとちがうものがありますが、どれかわかりますか。
それに対する答えにあたりそうな文は、これしかありません。
それは、やまゆりです。
問いの文の前に、すみれ・チューリップなどの花の名前があげられていて、その中に「やまゆり」があるのです。
問いの文では、「~わかりますか。」と聞いています。当然、答えの文は、「わかります。」か「わかりません。」にならないといけません。
そのおかしさを子どもに気付かせ、さらに、答えの文に合うよう問いの文を直すということをさせたい。すごく要求が高かったです。
問いの文と答えの文が対応してないことを、次のような例を出して、わからせようとしました。
『「1+1の答えがわかりますか。」と聞かれたら、何と答えますか。』
「2です。」と答えたら、おかしいわけです。
考えてみると、日頃から、言葉に正しく対応できないことが、子どもには多いです。言葉に対する敏感さが未熟なのです。(大人も。)
それでも、強引に授業を進め、答えに対応する問いの文を書かせ、持ってこさせて、板書させました。
そして、それを評定していったのです。(つづく。)
(1999.7.10)