「気合い」をつけるために

 坂元弘平氏は、『心を育てる教師の言葉かけ』(明治図書)の中で、

統率力は「技術」+「気合い」である。

と、書いています。さらに、「気合い」のポイントを3つあげています。

A イメージをもつこと
B はっきりした声、毅然とした態度
C 生き方や力量

 少し長いですが、具体的にどうするかも、紹介します。

「赤えんぴつを出しなさい」
という指示一つにも、教師の気合いは必要だ。
 A 全員がさっと、当たり前のように赤えんぴつを出すイメージを頭に描き
 B 毅然とし、はっきりした、だれにでも明瞭に聞き取れる声で「出しなさ  い」と
 C 自分の指示に一点の迷いもない、確信に満ちた態度で
言うのである。

 今のクラスを私は統率できていません。
 A どちらかというと、頭の中に、うまくいかないイメージを持ってしまっています。
 B はっきり言ってるつもりなのに、「聞こえません」と子どもから言われると、とたんに自信をなくしてしまいます。
 C 自分の指示に自信が持てないゆえに、常にゆらいでしまいます。
 これでは、学級を統率できないのも、当然です。
 では、この夏休み、何をすればいいのでしょうか。

A すぐれた実践記録を読み、いいイメージを頭に刻み込む。
B 自分の話し方を録音し、聞き直し、言い直す。
C この夏休み、いかに勉強するかで、生き方と力量が問われる、という覚悟 を持って望む。

 長い夏休み、どうしても安きに流れてしまいます。そういう自分を叱咤激励できれば、そのことが自信となり、自分の生き方と力量につながるでしょう。

(2000.7.22)