不登校児に知らせる現実

 川島隆太『子どもを賢くする脳の鍛え方』(小学館)2003.6.20を読みました。
 川島氏と陰山氏の対談が面白かったです。
 その対談の中で、陰山氏が不登校の子に言ったお話がなるほどと感心しました。

 今、高校生の就職率が落ちていますが、企業は何を選定基準にするかというと、成績の低い子を落とすんじゃないんです。もっと重視しているものがあって、それは出席率なんです。不登校傾向のある子は仕事に耐えられるはずがない、やめてしまうと。たとえば、3か月間研修させてやめられたら、企業は大損じゃないですか。だから出席率が悪い子は就職口がないんだよ、これが現実だよ。君たちが3年後、あるいは6年後に突き当たる現実なんだよと。だから「強い心を持て。休むな」って。

 これって説得力があります。
 不登校の子すべてに言えることでもないでしょうが、「強い心を持て。休むな」と言って、お尻をたたいてやることも必要でしょう。
 一押しすれば学校に来るのに、へんに子どもの内面を考えすぎて、その好機を逃してしまう、そういうのが多いように思いますね。

(2003.7.19)