緊張と信頼のマトリックス

「信頼関係を土台にして緊張感のある授業ができる学級は荒れない。」
 水野正司著『信頼と緊張 学級づくりのマトリックス』(明治図書2005.6)の前書きの一文です。
 特に分かりやすいのは、右の図です。

 緊張関係だけで成り立っている管理型も、緊張関係がなく信頼関係だけの友だち型でもダメなのです。
 最近は、何もしていないに等しい型のクラスがあって、あきれてしまうこともあります。
 上記の本は、信頼関係を作るにはどうしたらいいか、緊張関係を作るにはどうしたらいいかを実践日記風に書いた本です。
 日々の具体的な場面が、事細かに描写されていて、分かりやすい本です。
 私は、どちらかというと、友だち型に近いです。最近は、緊張関係をちょっとずつ作れるようになってきました。緊張関係を作るには、教師の指示通りの作業を命じ、その通りしていなかったら、やり直しさせることでしょう。そして、指示を守らせることで、教師の信頼関係も築いていける場合もあるのです。

(2005.7.20)