武断の社会を変えた人

 井沢元彦『逆説の日本史13 江戸文化と鎖国の謎』(小学館2006.7.1)を読んで思いついた授業プランを以下に紹介します。

「戦国時代は、どんな時代ですか。」(拡散的発問)
 ・戦いの時代。 ・国同士が争った時代。 ・下克上の時代。
 ・強い者がのさばる時代。 ・自由な時代。
「武力の行使または威嚇によって行われる専制的な政治を武断政治といいます。天下統一のあと、武断政治はいつまで続きましたか。」
 ・江戸時代の途中まで。 ・江戸時代の終わりまで。 ・1945年まで。
「江戸時代の最初の方は、武断政治だったのでしょうか。」(集中的発問)
「3代将軍の家光は、諸大名を集めた席で、「余は生まれながらの将軍であるぞ」おまえたちと格が違うんだぞ、と宣言し、「それが不満なら3年の猶予を与えるから、国元に帰って謀反の支度をするがよい」と言ったそうです。謀反してきたら、武力でおさえる、ということですから、武断政治だったのです。」
「江戸時代、武士には特権がありました。どんな特権ですか。」
 ・帯刀許可。 ・名字を名乗れる。 ・切り捨て御免。

 無礼を働いた下の者を切ってもいいのが斬り捨て御免です。(続く)

(2006.7.18)