6年国語の原稿も終わらせていかないといけません。
《ねらい》 小学校作文の総復習として、原稿用紙の使い方を教え、正しく原稿用紙が使えるようにします。
《すすめ方 1つずつ確認しながら教える》
6年生といえども、原稿用紙を正しく使えるとは限りません。
改行後の1字開けや会話文の書き方など、まちがっている子は多いです。
1学期のなるべく早い内に、原稿用紙の使い方を教えるといいでしょう。
以下の内容を1つ1つ確認しながら教えていきます。
①題名の書き方…1行目の上から2~3マスを空けて書き始める。
②名前の書き方…名字と名前の間と名前の下を1マスずつ空けて、2行目の一番下に書く。
③書き出しの書き方…1マス空けて、3行目に書着始める。
④改行の書き方…次の行に、1マス空けて書き始める。
⑤会話文の書き方…改行して、会話文だけで1行書く。(1マス空けない。)
⑥ぶらさがりの句点…行の最後のマスに文の終わりの文字がきた場合、文字と句点を同じマスに書いてしまう。
(ぶらさがりの読点・閉じかぎ(」)も、ぶらさがりの句点に同じ。)
⑦心内語の書き方…心内語(心の中で言ったこと・思ったこと)は、改行しないで、文と一緒に書く。
「原稿用紙の使い方」については、村野聡氏の「えんびつくんの作文教室」というホームページも参考にするといいでしょう。http://homepage1.nifty.com/s-murano/enpitutop.html
《成功のポイント まずは書かせて、書き直させる》
例えば、題名の書き方なら、次のように指導します。
「作文、という題を原稿用紙に書きなさい。」
全員書かせた後に、評定します。
「題名が1行目に書けている人は50点。上から2~3マス空けて書いている人 も50点。合計100点になった人?」
100点でなかった子には、正しく書き直させるのです。
このようにして一つ一つ書かせ、正しく書き直させることで、全員が同じ作文になっています。最終的に、両隣で交換し、正しくチェックするのです。
《こんな場合は それでも身につかない子には》
原稿用紙の使い方を教えても、それがなかなか身につかない子もいます。
対策としては、原稿用紙の使い方を教えたすぐ後に、短い作文を書かせることです。毎日、毎週、定期的に作文を書かせます。そして、書かせる前に、原稿用紙の使い方を全員で確認するのです。
教えたことを使える形にまでできて、指導といえるのです。
(2006.7.30)