子どもの願いは実現しない

 石井裕之『人生を変える「心のDNA」の育て方』(フォレスト出版2007.7)を図書館で借りました。この本は、CD付きです。
 CDの中で、石井氏は、次のようなことを言っていました。
「歳をとると、自分の思った通りに実現していく。」
 逆に、子どもの頃は思った通りには実現しないそうです。なぜかといえば、子どもは幼いゆえに、悪いこともいっぱい思ってしまうからです。例えば、気に入らない子に対して、「あいつなんか死んじゃえ」とかを思ってしまうのです。
 でも潜在意識は、子どもだから、その願いをかなえることがないのです。
 潜在意識は、子どもがまちがったことを考えても、その考えを実現しないようにしてくれるわけです。
 ということは、子どもの頃ほど、願いはかないにくい、ということです。
 潜在意識には、それがいい願いか悪い願いかの判断ができません。ただ、願ったことをすぐかなえてしまうと、大変なことになるかもしれないので、願ったことがかなわないように、とりあえずしておくのです。
 それゆえ子どもたちは、願ったってかなわない、という学習をしてしまいます。 大人になれば、願ったことは実現するのです。自分が大人であることを改めて見直してみるべきなのでしょう。

(2011.7.7)