長居小学校での「ことばの教室」の参観に行ってきました。
授業を受ける子どもは1名で、私が担任する子です。
その子の号令で授業が始まりました。(号令を言うのも言葉の練習になっているのでしょう。)
最初に、壁に貼っている文字を最初、縦に読みました。
意味がないように、文字だけが並んでいます。その子は、毎回読んでるのに、たどたどしくしか読めません。
「ろ」を「る」と読んだり、文字を抜かしたり、同じところを二度読んだりしてました。
その読みを今度は、横から読みました。
次に、パソコンで、金子みすずの「ふしぎ」を読む練習をしました。(2学期の始めに学習する詩です。)
パソコンが文字を読み上げ、それについて読んでいきます。
「青いくわの葉たべている」
この文も「葉を」と勝手に「を」つけ足して読んだりしていました。
そこを正しく読めるよう何度か読む練習をしました。
次に、拗音を読み書きする練習になりました。
最初、イラストにあわせて、読みを確認しました。
「きょうりゅう・しょうかき・ほうちょう・しょくぱん・きょうだい」
次に、絵を見ながら、文字を書いていきます。
枠があり、最初は文字も拗音以外、全てなぞるようになっていました。
「き うり う」というようにです。
最初のその子は、「きゅうりょう」と書きました。
「ゅ」と「ょ」を逆に書いていたのです。
ただ、「しょくぱん」や「きょうだい」は、正しく「ょ」を入れてました。
ことばの教室の先生は、どこがまちがってるかを言いません。
1枚のプリントが終わったら、めくって、次のプリントをします。
今度は、拗音以外の文字もぬけています。
次に、1番上の文字だけのプリントになり、最終的には、枠だけのプリントになります。
(もっとやるなら、枠なしのプリントもすればいいのでしょう。)
その子は、よく「う」をぬきました。
「きょうだい」を「きょだい」と書いてしまうのです。ただ、枠があまってしまうので、後で「う」を入れることに気づきます。
そして、最後のプリントをやってるときに、やっと「きょうりゅう」の「ょ」をこれまで間違えてたことに気付き、なおしていきます。
そこには感動しました。
拗音一つを習得させるためだけでも、細かいステップがいるようです。
(2013.7.24)