常体から敬体へ

 普通の言い方を丁寧に。要するに常体を敬体に直させる問題です。

子ども時代を過ごしたのは、兵庫県宝塚市である。

 これも伝記「手塚治虫」にある文です。これを敬体に直すと、

子ども時代を過ごしたのは、兵庫県宝塚市です。

「ある」を「です」と変換します。

まんがをかくのも得意だった。

 これを敬体に直すのは、少し難しいです。

まんがをかくのも得意でした。

 上記の文は過去形なので、変換するものも過去形にしないといけません。
 ならば、「まんがをかくのも得意です。」を常体に直すとどうなるでしょう。
「まんがをかくのも得意である。」となるわけです。
 一番最初に挙げた文章、実は「兵庫県宝塚市であります」という直し方もできるのですが、これは間違いです。
 なぜなら、「子ども時代を過ごしたのは、…」と過去形があるので、「兵庫県宝塚市でありました。」とならないといけないのです。
 敬体を常体に直すのは、簡単なようで、細かいところをいえば、大人でも難しいのです。
 それゆえ、授業の中で、何度も練習させる必要があるのです。

(2013.7.30)