説明文「未来に生かす自然のエネルギー」を使って、接続詞を教えます。
二十世紀には、さまざまな技術がめざましく発展して、わたしたちの生活は便利になりました。しかし、その一方で、世界のいろいろな所で戦争や紛争がくり返され、多くの尊い命がぎせいになりました。また、「大量生産・大量消費・大量廃棄」の仕組みのもとで、資源とエネルギーが浪費され、地球の環境が汚染されました。
「しかし」は逆接。前と反対のことを述べるときに使います。
「また」は並列。前と同じタイプの事柄を述べるときに使います。
上記の文は、一文目+しかし+二文目+また+三文目、という構成になってます。筆者が一番言いたいのは三文目なので、一文目+しかし+三文目でもいいわけです。ただ二文目があることで、資源の浪費と地球環境の汚染が、戦争や紛争による犠牲と同じぐらい大変なことなんだ、ということの主張になってます。
さて、一文目+しかし+二文目+また+三文目で、作文を書かせます。
高学年の国語の教科書を読むと、知的な内容の説明文や深みのある文学作品が多く載っています。しかし、11才12才の子どもたちが読み取るのは、まだ難しく。また、国語を教える時間も週5時間しかありません。このままでは、…
講座では、一文目だけ示して、二文目、三文目を参加者に書いてもらおうと思います。「このままでは」を追加しても面白そうです。
(2013.7.31)