戦後まもないころ

 福音館の『絵・日本の歴史』(書名不確か)の1946年ころの絵を配り、最初に5分ほど色ぬりをさせてから、気付いたこと・分かったこと・思ったことを書かせました。しばらくはノートを持ってこさせず、机間巡視をしました。結構、スラスラ書けるものです。
「10個書けた人は色ぬりの続きをします。5個以上書けている人、ノートを持っ てきましょう。」
 板書してない子に発表させてから、板書発表にうつりました。

・馬にたわらをひかせている。(田中)→この頃はまだ馬が使われていたんだね。
・紙しばい屋がいる。(船倉) 
・電車の中がまんいん(中野)→今と同じだね。
・人が集まっている。(久田)→何してるんだろう?
・家の周りに石がたくさんある。(神谷)    ・何かをゆっている人がいる(小西)
・電車の上にのってる人がいる(藤本)     ・野球をしている子がいる。(浮島)
・車がある(荒田)  ・はたけがある(桂)  ・ちゃりんこがある。(早川)
・かたっぽ足がない人がいる。(糸井)→どうして?「戦争で足を失った。」
・くるまがはしってる(大杉)→「車がある」との違いを検討。ガソリンの有無。
・電車にとびらがついていない(小島)
・いちばみたいなのがある。(上田)→何ていうの?「やみ市」
・まつばづえをついている人がいる。(三宅)  ・屋上がない家がある(石田)
・こわれたたて物がたくさんある(平瀬)    ・ひらがなを使っている(奥原)
・家がぼろい。(山本)  
・えん説している。(乾)→演説してるのは男、女?→女性参政権の話。

 この後、教科書の戦後のくらしの記述を読ませました。
 ここまでが、昨日の授業です。今日は、トルデシラス条約から教えます。高橋恒久氏の「たった一人で欧米帝国主義と戦い続けた日本(WEBワーク)」を使い、日本の戦争を世界史的に概観させます。
 次に、教科書を読ませながら、戦後の歴史をたどらせていきます。

1945年8月15日 終戦
   10月 国際連合
1946年5月3日 東京裁判はじまる
   11月3日 日本国憲法の交付(文化の日)
1947年5月3日 日本国憲法の施行(憲法記念日)
1950年 朝鮮戦争→警察予備隊→自衛隊(1954年)
1951年 サンフランシスコ平和条約 日米安全保障条約
1952年4月28日 独立の回復
1956年 日ソ共同宣言→国際連合加盟

 この後、小林義典氏の「東京裁判(WEBワーク)」を使います。教科書には、東京裁判の記述がないけれど、教えておきたいものです。

(2007.12.4)