東京オリンピック

 6年社会で「戦後の復興」をテーマに授業をしました。(松本俊樹氏の実践の追試)
 右の写真を見せて、気がついたこと・分かったこと・思ったことを書かせました。5つ書いて持ってこさせました。

・花が八つかざってある。(上田)
・こう貨(藤本)→「硬」と書きます。硬い貨幣という意味ですね。
・YENとかいている。(小島)→お金として使えるか使えないか。
・ ○5つのマークがある。(早川)→どういう意味?「五大陸。」
・お金っぽい(舩倉)          ・五輪のマークがある。(神谷)
・東京と書いている。(石田)      ・昭和39年の物(平瀬)
・五つのわがある(奥原)        ・大陸を表すマークがある。(荒田)
・1000円が玉になっている。(糸井)
・東京オリンピックが開かれた年につくった(田中)
・さくらが書いてある(宮田)→日本の国花だね。
・東京オリンピックの記念メダル(銭谷)  ・1000円とかいてある。(浮島)
・英語が書いている。(三宅)       ・オリンピックのもようがある(乾)

 最初は、気づきを板書させるつもりはありませんでした。それほど気づきが出ないと思ってたからです。でも試しにやってみようと思い、気づきを書かせてみました。やってみると、硬貨1枚の写真でも、結構書けるものです。
 上記以外の気づきも言わせてみると、「輪がつながっている」とか「銀色」というのが出ました。輪がつながっているのは、5つの大陸が仲良くしようという意味があること。銀色なのは純銀でできた銀貨であること。などを話しました。
「東京でオリンピックを開催するには、何が必要ですか。」
 書く時間を2分ほどとり、列指名で全員発表させました。いっぺん出た意見はダメということにして、言えない子は立たせて、どんどん言わせていきました。
 こういう問題の答えをあてずっぽうでも何か言えることが大事なのです。
 水、服、選手、場所、食べもの、飛行機など、何を言っても正解になるのです。
 この後、オリンピックを開催するために、国立競技場が作られ、名神高速道路、阪神高速道路が造られ、新幹線も開通するのでした。
 東京オリンピックが1964年10月10日開催で、新幹線が1964年10月1日開通ですから、新幹線はぎりぎり間に合ったわけです。
 さらに、世界の白地図と、これまでのオリンピックの開催地の表を渡して、第1回~5回は赤、6回~10回を黄色、というように、国を探して色でぬらせていきました。色ぬりをすることで、オリンピックの開催地がヨーロッパに集中していることに気付けるからです。

(2007.12.6)