公共施設の意味

 6年は、政治の学習に入ります。
 教科書では、地域にある公共施設として「大型児童館ビックバン」をとりあげています。

大阪府立大型児童館ビッグバンは、「遊び」をテーマに「子どもの豊かな遊びと文化創造の中核拠点」として、平成11年6月にオープンしました。 館長の松本零士が創作した”宇宙からの訪問者「ベアル」と「メロウ」の壮大な旅物語”に沿った、ストーリー性のある非日常空間を演出。 また、車椅子の方でも移動が容易な「スロープ、段差のない構造」や、立体触地図、点字等によるサインなど、すべての 子どもたちにやさしい福祉設備を整えております。 目をみはる外観は、本館1階のエントランスフロアーから、2階、3階のフロアーにわたる段状の大空間、その上は着陸 した宇宙船をイメージした4階部分で構成されています。隣には、半円の球形劇場(こども劇場)、 そして地上高53メートルの遊具の塔がそびえ立っています。

 このビックバンが、府民の願いから作られたと、教科書には書かれています。
公共施設だから、入館料は無料でしょうか。ホームページで調べてみると、入館料は必要でした。大人1000円、中学生800円、小学生600円です。
 これが高いのか安いのか、考えてみます。
 ビックバンの建設費用が約183億円、毎年の運営費は約3億6451万円(2003年調べ)です。
毎年子どもが1万人入館すると、600万円。
 3億6000万円の運営費を捻出しようと思えば、子どもが60万人入館しないといけないわけです。
 1999年にオープンしてから入館者が100万人をこえているそうです。でも、5年間で100万人になら、1年あたり20万人となります。
 20万人の入館者全てが大人だとしても、2億円です。
 当然子どもの方が多いでしょうから、2億円以下となります。
 ということは、毎年赤字が出る施設なのです。
 では、その赤字を誰が払っているのでしょうか。当然、府民の税金ということになります。
 赤字になるなら、このような公共施設はいらないのでしょうか。
ここも討論できそうなところです。
 赤字になるといえば、区や市の図書館も赤字の元です。
 でも、税金というものは、国民の生活を豊かにするために使うものです。
 税金がどのように使われているかをこの後、調べていくのも面白そうです。
 大きな施設が建てられるとどんないいことがあるのかも検討できそうです。働き口が増える。人が集まって店がうるおう。などが考えられるからです。

(2008.1.8)