国務大臣になって

 内閣の学習をするため、内閣の各省をカードにして、子ども達に1枚ずつ配りました。自分のあたった省の国務大臣をすることになります。
 そして、自分の省で何をして予算をいくら使うかを決めさせました。
 1つ書けたらノートを持ってこさせ、さらに、別の省のを考えます。3つの省を考えた人から板書させていきました。
 板書のものを読ませながら、予算を私が電卓で計算していきました。
 板書以外のものも発表させたのですが、合計で70兆円ぐらい。国家予算は約81兆円ですから、まだ余裕があるぐらいでした。
(子どもにとって、お金の感覚が分からないでしょうが。私もやっぱり分からないですけどね。)

【国土交通省】国土の利用・開発や交通・気象などに関する仕事
・人が歩くだけの道をつくる。2兆円(田中)
・天気予報のチャンネルを作る。3兆円(高木)
【経済産業省】貿易や商業・工業などに関する仕事
・水素カーをたくさんつくる。3兆円(石田)
・大きいこう場を作る。1億円(大杉)
・お店にほじょきんをだす。1兆円(中)
・かぶのちょうしをもどす。3兆円(三宅)
【財務省】国の財政や通貨(お金)、税金などに関する仕事
・消費税をなくす。1兆円(神谷)
・ガソリン税のさく減。2兆円(奥原)
【農林水産省】農業・林業・水産業などに関する仕事
・森林をふやす。3兆円(小島)
・ブラックバスを減らす。3億円(久田)
【国家公安委員会】警察を管理する仕事
・けいさつの人をはけんする。600億円(小西)
・交番を増やす。1兆円(銭谷)
【防衛省】自衛隊を管理・運営する
・自衛隊をふやす。1億円(山本)
・自衛隊のきゅう料をアップする。5兆円(高木)
【総務省】郵便・電波や地方自治・選挙などに関する仕事
・ポストをふやす。4億円(藤本)
・国の通貨を増やす。5兆円(桂)
【法務省】裁判をのぞいた法律に関する仕事
・時こうを25年にふやす。5億円(乾)
・国民の意見をもとにした法律を作る。2兆円(荒田)
【外務省】外交との交しょうなどに関する仕事
・ガソリンだいを安くする。12兆円(三宅)
・戦争をしている国に戦争をやめようと、交しょうする。2兆円(久田)
・北朝鮮のらち問題をなんとかする。2兆円(荒田)
【環境省】環境保護や公害の防止などに関する仕事
・工場をできるだけ減らして森林を増やす。4兆円(浮島)
・あれ地に緑を増やす。3兆円(平瀬)
・工場からあまりけむりがでないうにするためのきかいを作る。1億円(宮田)
【厚生労働省】医療・社会保障や労働環境の整備などに関する仕事
・田舎に病院をたてる。5兆円(舩倉)
・病院をふやす。5兆円(浮島)
【文部科学省】教育・芸術・宗教や科学技術などに関する仕事
・もっと教科書を増やす。10億円(糸井)
・科学技術などの仕事をふやす。1兆円(中野)
・美大をふやす。3兆円(舩倉)
・学校の先生をふやす。7兆円(小島)
・中学校を義務教育からはずす。300億円(石田)

 こうしてみると、子どもなりに世の中の流れをとらえていることが分かります。北朝鮮や株下落の問題などが出てくるのがその証拠です。

(2008.1.28)