注文の多い料理店・題名の検討

 明日の国語授業から、宮沢賢治の「注文の多い料理店」を授業する。
 光村には載っていない教材文である。投げ入れでやるゆえに、教材文を分けて配布しようと考えている。
 まずは、題名の検討から入る。

「注文の多い料理店」(辞書は、『明鏡国語辞典』(大修館書店))
①「注文」…❶品質・数量・価格などを取り決めて、品物の製作や配達などを依       頼すること。
      ❷相手に自分の希望や条件などを示すこと。また、その希望や条件。
②「多い」…❶数量が基準よりも大きいさま。たくさんある。
       ㋐ものの数や量が大きい。
       ㋑全体に占める割合や度合いが大きい。
       ㋒頻度や確率が大きい。よくある。ありがちだ。多く…だ。
       ㋓〔古風な言い方で〕年をとっている。年が上だ。年長だ。
❷〔人の性情について〕その傾向が強い。

 料理店ときて、注文といえば、❶の理由が妥当である。しかし、ここでは❷の相手に自分の希望や条件などを示すことに当たる。そこが面白い。
 子どもたちには「注文の多い」と「注文が多い」との違いも検討させたい。

(2009.12.7)