注文の多い料理店・第1時

 お話を知っていても、決して、先を言わないことを約束させた。
 そして、題名の「注文の多い料理店」を板書し、2行の大きさでノートに写させた。
 全員に、学校の同じ国語辞典(小学館)を持ってこさせ、まずは、「注文」から意味調べをし、国語辞典に載っている文を写させた。
(例示は除く。)

〔意味調べ〕
①注文…①品物をつくったり送りとどけたりすることをたのむこと。
    ②のぞむこと。きぼうすること。

 ここで、題名の注文は①と②どちらの意味かを考えさせた。①が多し。次に、「の」を調べさせた。「のってるの?」と驚いていた。

②の…①ことばとことばとをむすんで、二つのことばのかんけいをあらわす。
   ②「が」の意味をあらわす。
   ③「とか」「だの」の意味をあらわす。
   ④「もの」「こと」の意味をあらわす。
   ⑤文の終わりについて、たずねる意味をあらわす。

 これも選ばせると、②と予想する子が多かった。

③多い…数や量がたくさんある。
④レストラン…西洋料理店

 国語辞典に「料理店」は載っていなかった。
「料理店って何だろう?」と聞くと、
「レストラン。」と答える子がいたので、それを辞書で調べさせる。
 上記のように「西洋料理店」となっている。まさに、このお話に出てくる料理店である。(あとで、子どもは気づくことだろう。)
 この後、プリントの1枚目を配る。
 二人のしんしが連れた犬が死んでしまうところまでのお話である。
 連れ読み・1人読み・1文交代読みをさせる。
 二人がどんな紳士なのか、口頭で言わせる。
 いいイメージでは出てこない。
「犬が死んで、この二人のしんしはどうするでしょうか。」
「犬を食べる。」「犬をそのまま放っておく。」
「犬を狩りでとったものとして持って帰る。」
 犬の死を悼むというような意見は、全く出ない。
 人物像がだいたいはつかめているということだ。
 この後、お話の次の部分を配る。
 犬の死を悼むのではなく、二人のしんしは、「何円の損害だ」と、ぼやいているだけである。
「この後、二人のしんしはどうなるだろうか。」と問い、次へつなげた。

(2009.12.9)