おかしなことがいっぱい

「注文の多い料理店」の授業がおもしろい。「ふつうなら~なのに、~なのはおかしい。」ことが、いくつも出てくる。

〔第一場面〕
・ふつうなら、かりに白熊のような犬をつれていくより、強い犬をつれいくはずなのに、白熊のような犬をつれていくのは、おかしい。
・ふつうならかりのかっこうをするのにイギリスの兵隊の形をしているのはおかしい。

 白熊のような大きな犬である。大きくて目立つし、それが白ならなおさらである。狩りならば、黒くて小さく敏捷な犬が最適であろう。二人の紳士にとっての狩りは格好だけであり、本当の狩りを知らないのである。だからこそ、狩りには向かない服装をしているのである。

〔第四場面〕
・ふつうは、イスにすわるのに「テーブルにすわりたいもんだなー」といっているのは、おかしい。

「テーブルにつきたい」ならまだ分かる。昔の表現なんだろう。
 1場面ごとプリントを配って授業しているが、おかしなことがたくさん出るので、なかなか進まない。でも、楽しいのである。

(2009.12.17)