明日、「海の命」の最後の授業をします。
「「海の命」とは何か。」を子どもたちに問います。
これは、難しい問いです。こんな時は、当てずっぽうの答えをとりあえず、3つほど書かせ、それらを板書させます。
そして、板書された意見の中から、賛成する意見を1つ選ばせ、それについての理由を書かせていくのです。
この方式のいいところは、最初は正解でなくていいことです。それゆえ、気楽に考えられます。とんでもない意見であっても、最終的に誰からも選ばれなかったら、反対されることはありません。自分の出した意見には責任を持たなくていいのです。
ただ、自分が選んだ意見には、選んだ本人の責任が生じます。
なぜ、その意見を選んだのかの理由が必要となってくるのです。
さて、この作品では、「海の命」が3回出てきます。
1回目が題名。2回目が「大魚はこの海の命だと思えた。」。3回目が「千びきに一ぴきしかとらないのだから、海の命は全く変わらない。」。
この2文を根拠に考える子と思いつきで考える子が出てくるでしょう。
クエ(瀬の主)、海のめぐみは、出るでしょうね。
(2010.12.2)
「「海の命」とは何か」をノートの1行目に書かせ、その何かを3つ書いた子から持ってこさせ、その中の1つを板書させました。
「この意見には、責任を持たなくていいです。あとで、板書の中から選んでもら いますから。」
この方式のいいところは、絶対あってそうもない答えを出せることです。得てして、そんな答えが正解に近かったりするのです。
(それが文学です。)
海の自然・父が死んだ海・太一が思っている二つ目の命・海のきれいなところ・千びきの魚・せんぞでだいじにされていた場所
・巨大なクエ(瀬の主)・海の中にいる魚たち・海がいきてる・千びきに一ぴき・海全体・海にいる父・太一・大物・クエの目
・イサキやブリ、クエなど、海にすんでいる生き物・父をやぶったクエ・海の中の大きな世界・大魚
この後、この中から正解に近いのを1つ選ばせました。次の意見が残りました。
A 父が死んだ海…2人 B 巨大なクエ(瀬の主)…7人
C 海がいきてる…3人 D 海全体…9人
E 海にいる父…1人 F 海の中の大きな世界…1人
G 大魚…2人
BとGは、同じ意見であることを途中で確認しました。瀬の主と大魚は別物だと考えている子もいました。確認をとっておくべきでした。
(2010.12.5)