「海のいのち」ねらい

「海のいのち」での指導目標を考えます。
 東京書籍の扉のページには、次の記述があります。

人物の生き方を考えながら読もう
 ●物語に出てくる人物の関係をおさえましょう。
 ●物語が自分に最も強く語りかけてきたことについて考えましょう。

 人物の生き方を考えながら読んでるかどうかは、評価できません。「文章の中から自分の生き方を抽出し、簡単に記述することができる」ならできそうです。
 人物の関係をおさえるのは、相関図が書けるかどうかは評価できます。
 最も強く語りかけてくることは、子ども一人一人ちがうでしょう。語りかけてきたことを主題としてまとめられるかどうかは、評価できます。
 さて、問題は、私がこの「海のいのち」で何を教えたいかです。

・「普通なら~するはずなのに、…しないのはなぜだろう。」のように、作品の矛盾点を文章に即して見つけ出すことができる。
・作品の矛盾点に対し、文章を根拠として、自分なりの解釈を述べることができる。

 これらのねらいなら、作品全体を通して、子どもたちに要求できます。
「~できる」ですから、最初は、教師が例示し、それを模倣させ、さらに、何回も矛盾点を見つけ考えさせることで、反復させ習熟させることもできそうです。

(2011.9.18)