全ての教科の音読を淀みなく

 項目立てて、考えてみます。
《ねらい》 全ての教科の音読を淀みなくできることで、やっと学びのスターラ     インに立つことができます。
《すすめ方 6年生は難しい漢字がいっぱい》
 卑弥呼 と板書します。
「読める人は、黙って手をあげます。」
挙手した子に当て、答えさせていきます。誰も手をあげなければ教師が答えを告げます。
「ひみこと読みます。邪馬台国の女王です。6年の社会で習います。」
 過酸化水素水 と板書します。
「当てずっぽうでもいいから読める人?」
 これは難しいです。
「かさんかすいそすいと読みます。消毒に使うオキシドールの正式名称です。6年の理科で習います。」
「卑弥呼や過酸化水素水のような難しい漢字が、6年ではたくさん出てきます。」「これらの漢字がまず読めなくては、教科書も読めません。教科書が読めなければ、授業の中味も分からなくなります。この一年間で、教科書をスラスラと読めるようになりましょう。」

《成功のポイント 6年生の自覚を刺激する》
 音読だけなら、1年生からずっとやってきています。
「音読がスラスラ読めるようになろうね。」
というのは、1年生に向かって言うことであり、6年生はそんな言葉では動きません。
「6年生になると、新聞に出てくるような難しい漢字がいっぱい出てきます。これらの漢字のまざった文章をスラスラ読むことできるようになって、初めて小学校を卒業できるのです。一年間がんばりましょう。」
 6年生としての自覚を刺激つつ、音読の意味を語る必要があるのです。

《こんな場合は 朝自習の課題として》
 朝自習の課題として、『漢字ドリル』の読みの部分を全てスラスラ読めるように練習させておくといいです。(学力研の図書啓展氏に教えてもらいました。)
 時たま、朝自習の後に、一文交代で『漢字ドリル』の文を読ませます。
 読めたら合格、読めなかった場合、後で他の文を読ませます。
 毎日少しずつ、読みを鍛える工夫をしていくといいでしょう。
(『基礎基本の学習』の項目に沿って書いてみました。)

(2006.5.6)