難しい問いをめぐって

 やまなしの授業で、今日は次のことを検討しました。

 カニの兄弟の兄が「死んだ」と言い、弟が「殺された」と言っている。
 このことで、賢治は何を言いたかったのか。

 よくこんな難しい問いを出したな、と今更ながら思います。
 何も書けない子が何人も出ました。
 そこで、次のように書き出すといいことを伝えました。
「死んだとは、~で、殺されたとは、~です。このことで、賢治は~が言いたか った」
 死んだと殺されたの違いは、とりあえず書けますので、書けるところからスタートさせたのです。
 子どもの意見は、いずれノートを元に、検討していくとして、クラスの3分の2ぐらいは、何とか発言できました。
 発言できなかった子は立たせて、誰の意見に賛成かを聞きました。
 そして、賛成の子の意見を自分の意見として書くように促したのです。
「とっても難しい問題ですから、発言できるだけですごいです。」
 たまには、いくら考えても分からないような問題にもチャレンジさせるべきかもしれません。

(2011.2.15)