「やまなし」の評論文③

 やまなしの評論文、書かせてみてよかったです。

八、色
 私が一番重要だと思った色は、黒です。なぜなら、黒は、「やまなし」を象徴していると思ったし、「かわせみ」とかのくちばしでもある色だったし、「黒」は、主人公みたいなのにたくさん出て来ていたからです。あと、P.13の11行目に、「底の黒い三つのかげ法師」というのは、やまなしのかげだと思ったからです。夜だから黒く見えたというのもあると思うけど、作者が黒くしたのは事実だからです。
 だから、一番重要だと思った色は、黒だと思いました。

 教科書の記述の引用が多いのがいいです。文章を根拠にできている証拠です。

九、私の幻灯
「五月」には、「青い幻灯」で、「十二月」には、「私の幻灯」です。この「私の幻灯」は、賢治が、作った幻灯か、想像した幻灯だと思いました。でも、作るには、想像しないと作れないし、この話に出てくる、「クラムボン」や「イサド」は作者が想像した物や町だから、想像したと思いました。でも、「私自身の幻灯」でもいいなと思いました。なぜなら、賢治自身の、つらい過去や楽しい(うれしい)出来事も書いていると思ったからです。「私の幻灯」、とても面白い言葉だと思いました。

 賢治自身のつらい過去や楽しい出来事が書かれている、という捉え方ができたのは、伝記などの学習の結果でしょうね。

十、主題
「やまなし」で賢治の言いたかった事は、川はすごいと言いたかったと思います。クラムボンは、魚の名前か分からないけど、もし、クラムボンが魚だとしたら、クラムボンみたいにたくさんの魚が出て来ているからです。
「やまなし」も川とかにいる生物なのかなと思ったから、この話で賢治は、川はすごいと言いたかった事だと思いました。あと、この話に、「やまなし」以外に題名をつけるとしたら、「川の仲間たち」や「クラムボン」でもいいなと思いました。賢治は、川はすごいと言いたかったと思うけど、妹トシについても言いたかったと思いました。
 賢治は、なぜ、題名を「やまなし」にしたのかは、なぞだけれど、川はすごいと言いたかったと思いました。

「川はすごい」というのは、主題としてはどうかな、と思います。川の中に、生命のドラマがあることを言いたかったぐらいになると、近くなるのですが。

十一、あとがき
 私は、初めて、評論文を書いてみて、苦労はしたけど、とても楽しかったです。今までにノートとかに書いているのとかを視て、ふり返ったりする事も出来たので、良かったです。
「やまなし」は、色々な言葉が出て来て、その意味を考えたりするのは、とても、面白かったし、「やまなし」について、よく分かりました。
「評論文」というのを書いてみて、意外に面白かったので良かったです。また、書きたいです。次、書くとしたら、時間をかけて、もっと長いので書いてみたいです。

 書いてみて、意外に面白かった、というのが、いいです。書くのがいやでいやで仕方なかったわけではないのが、いいです。次は、もっと長いのを書いてみたい、という感想もうれしいです。
 なぜ、このような肯定的な評価が出たのかを考えてみます。
 まず、プロットをこちらで指定したからでしょう。今何について書くか、次は何について書くかが決まっているので、見通しがもてるのでしょう。
 次に、授業があり、その授業で書いたノートを見ながらできる、ということが、より難易度をさげています。いざとなれば、ノートに書いてある意見を写せばいいからです。
 最後に、10枚で合格、というゴールがあって、がんばれたのだと思います。

【Aさんの「やまなし」の評論文の感想】
・字がとてもきれいで、感想とかもとってもせいかくにかかれていいなーと思いました。九枚ですべてがわかる!みたいにまとめてあるので、はじめてよんだ人もほぼ理解できそうだなーと思いました。
・クラムボンのなぞや、いろいろなことで書いたり、いろいろとくらべたりしているのはいいことだと思った。とても字がきれくて、何もかもが読みやすかったです。

(2011.3.24)