自衛隊は必要か

「空自機墜落で80万戸停電」「住宅近く送電線切断」「東京・埼玉交通乱れる」
「搭乗の2人死亡」
 1999年11月23日の朝日新聞の朝刊の第1面の見出しです。
同新聞の14面の見出しは、次のようになっています。
「「赤い塊」都市止めた」「空自機墜落 大停電」「高圧線、数線が同時不通」
「「想定外」、自動復旧できず」「住宅街50㍍回避図り脱出遅れ?」
この2つの記事を使って、授業します。
 まずは前時の問題の続きからしました。
「自衛隊は戦力か戦力じゃないか。」
 戦力じゃない、という子が半数ぐらいいました。
 この後、自衛隊の戦車や戦闘機、イージス艦、潜水艦などを見せていきました。でも、戦力じゃないという子の意見がゆらぎません。理由を聞いてみると、
「国を守るためのものだから。」
というものです。戦うためではないから戦力じゃないと言うのです。
 そこで、違う視点で問いかけました。
「外国から見たら、日本の自衛隊を戦力だと思いますか。」
と問うと、ほぼ全員の手が挙がっていました。
 この後、自衛隊が必要か必要ではないかを選ばせ、その理由を書かせて、持ってこさせました。(全員、必要としました。)

・戦争が増える。(石田)→「戦争を増やさないため。」ということ。
・ある方が安全(荒田)
・北朝鮮とかが何かしてきた時に国を守るため。(舩倉)
・せめてこられても、訓練をしておかないと日本を守れないから必要。(久田)
・もし、外国が何かをして来た時必要だから(浮島)
・もしせんそうの時に必要だから。(小島)
・他の国の援助をするためにいる。(田中)
・戦力がなかったら植民地になりそうだから。(宮田)
・地しんがおきたときに大勢の人をたすけるのにいるから(上田)
・いい武器があったらねらわれにくいから(乾)→核の抑止力と同じ。
・国民の根性をきたえなおすために必要。(奥原)→徴兵制にするっていうこと?
・あったほうがかっこいいから。(三宅)
・急になくなると、約23.7万人の中のほとんどの人が失業者になる

 自衛官の失業問題を考えてるところは、とても知的です。関連すれば、橋下知事の公共事業削減によって、失業者が増える、ということも考えられます。
 憲法の問題(第九条の改正)については、いずれ国民投票があるかもしれない、という可能性を伝えておきました。(つづく)

(2008.2.12)