自衛隊員の殉職

 昨日の授業を引き続き、紹介します。
「話は変わって、地図帳の用意。「狭山」を見つけた人は立ちます。」
 地図帳で索引を調べて見つけられるかを確認してみました。
 クラスの半数ぐらいは索引を探していたので、索引検索の方法を習っているようです。(習ってなさそうな子も数人いましたが。)
 Googleアースによる狭山市の上空からの写真を見せて、
「1999年11月22日、航空自衛隊の練習機が墜落しました。どうなったと思い ますか。」
「多くの人が死んだ。」「焼け野原になった。」
 この後、新聞の第1面、配り、少し読んでから、感想を聞きました。
「かわいそう。」(死んだ二人のパイロットに同情しているようです。)
 住宅地から50m離れたところに墜落したことを記事からおさえ、
「なぜ、住宅街に墜落しなかったのでしょうか。」
と問い、意見を聞いてから第14面を配り、さらにその時の状況を紹介しました。

午後1時38分   「マイナートラブル発生」(軽い故障が発生しました。)
午後1時38分30秒「変な音がして、ちょっとオイルの臭いがしますので降ります。」
午後1時39分49秒「コックピット・スモーク。リクエスト、ストレート・イン。フルストップ」
         (操縦席から煙が出ている。基地の滑走路に直接飛んで行き着陸する。)
午後1時40分14秒「エマージェンシー!」(緊急事態)
午後1時43分   墜落

 二人のパイロットは、住宅街を回避するまで操縦し、そのため、脱出が遅れました。二人とも5000時間を超えるベテランパイロットです。緊急事態から3分もあれば、自分の身を守るために脱出できたのです。
「国民の生命財産を守る、その使命のためには、自らの命をかけても職務を遂行する。」(この言葉を板書し、子ども達に写させました。)
このことを宣言し、自衛隊に入隊することになっているのです。
 子ども達の「今日学んだこと」を紹介します。

・今日学んだ事は自衛隊が必要か、と言う事です。私は日本を守るために自衛隊は必要と思います。それと、パイロットの人の事についても学びました。自分の事よりも、ほかの人のために、ぎせいになった人たちがかわいそうだと思った。(久田)
・今日は、自衛隊のことが、ものすごく分かりました。国民のために、自ら命をかけてまでがんばって、働いてくれるのが、とてもすごいと思いました。(川端)
・今日、ぼくは、自衛隊の人をあらためてすごいと思った。ぼく達国民の命のために、自分の命もいらないというのがすごいと思った。いままでの土地のための戦争とはまったくちがう戦力だと思う。(石田)

(2008.2.13)