世界がもし100人の村だったら

『小学社会6年下』(大阪書籍)の「3 世界のなかの日本とわたしたち」の最初に、「世界がもし100人の村だったら」が載っています。

 100人のうち、52人が女性です。48人が男性です。
 30人が子どもで、70人が大人です。そのうち7人がお年寄りです。
 61人がアジア人です。13人がアフリカ人、13人が南北アメリカ人、12人がヨーロッパ人、あとは南太平洋地域の人です。
 いろいろな人がいるこの村では、あなたとはちがう人を理解すること、相手をあるがままに受け入れること、そして何よりそういうこと知ることがとてもたいせつです。
 また、こんなふうにも考えてみてください。
 村に住む人々の100人のうち、20人は栄養が十分ではなく、一人は死にそうなほどです。でも15人は太りすぎです。
 すべてのエネルギーのうち、20人が80%を使い、80人が20%を分け合っています。
 75人は食べ物の蓄えがあり、雨露をしのぐところがあります。でも、あとの
25人は、そうではありません。17人は、きれいで安全な水を飲めません。
 1年のあいだに、村では一人がなくなります。でも、1年に二人赤ちゃんが生まれるので、来年、村人は101人になります。

 世界の人口は2003年現在で、約63億人です。その人数に当てはめて、上記の「世界がもし100人の村だったら」に当てはめて計算してみます。

世界の人口…63億人 女性…32.76億人 男性…30.24億人
子ども…18.9億人 大人…44.1億人 お年寄り…4.41億人
アジア人…38.43億人 アフリカ人…8.19億人 南北アメリカ人…8.19億人
ヨーロッパ人…7.56億人 南太平洋地域の人…0.63億人
栄養が十分でない人…12.6億人 死にそうな人…0.63億人 太りすぎ…9.45億人
80%のエネルギーを使う人…12.6億人 20%のエネルギーを使う人…50.4億人
食べ物の蓄えのある人…47.25億人 そうでない人…15.75億人
きれいで安全な水が飲めない人…10.71億人
1年のあいだになくなる人…0.63億人 1年に生まれる人…1.26億人
来年の村人…63.63億人

 0.63億人というと少ないように感じます。でも、6300万人のことです。
 前述のお話や上記の数字から何を感じるかは、難しいように思います。具体的な数字ではあっても、具体的なイメージがわくわけではありません。
 現実に生きている人物に焦点をあてながら、この数字を実感とできるような授業展開をする必要がありそうです。
 とりあえず、世界の国調べから始めます。

(2008.2.15)